小説「アサッテの人」で芥川賞を受賞した諏訪哲史さん。その礎は一万冊を超える読書経験にあるそうです。毎月一冊、諏訪さんが選ぶ本（市販中の、多くは文庫本の小説）を読み、多様な文体や表現意図、文学観などを皆さんで話し合います。作家志望の方は創作に役立つ文体の工夫が学べます。読書を趣味にしたい方は、読書の際のポイントや楽しみ方がわかります。

（課題本）

9月21日　 「トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す」（トーマス・マン／新潮文庫）

10月19日　「日本の路地を旅する」（上原善広／文春文庫）【日本の路地を旅する（全章）】

11月16日　「インスマスの影」（ラヴクラフト／新潮文庫）

【異次元の色彩・クトゥルーの呼び声・闇にささやくもの・暗闇の出没者・インスマスの影】

12月21日　「ちくま日本文学 樋口一葉」（樋口一葉／ちくま文庫）

【たけくらべ・にごりえ・大つごもり・十三夜・闇桜・うもれ木・うつせみ】※「闇桜」「うもれ木」は傑作ですが、

他より文語調が強いので読めなければ飛ばし、「うつせみ」を優先してお読み下さい。

2025年1月18日　「恐るべき子供たち」（コクトー／角川文庫）【恐るべき子供たち】

2月15日　「昏色くれいろの都」（諏訪哲史／国書刊行会）

【昏色くれいろの都・極光・貸本屋うずら堂】※図書館もご利用下さい。当日本を持参されずとも可。

3月15日　「イワン・イリイチの死／クロイツェル・ソナタ」（トルストイ／光文社古典新訳文庫）

【イワン・イリイチの死・クロイツェル・ソナタ】